購入および購入後チェック
まず、動力系から・・・
ボンネットを開けエンジンをかけてみます、そしてアイドリングの状態でエンジンヘッドの振れをみます。
この時にえん゛んへっどの振れが大きく出ているようなら既にエンジンマウントがいっています。
次に排気ガスに混じる白煙の有無、201や124はバルブシールの精度が低くこの部分からオイル下がり
がおこる事が多く、特に300のエンジン「103」はバルブの嵩が大きく
バルブガイドやシールに負担がかかりやすいのでひどい場合はシリンダーの中やプラグが
スラッジだらけになりオイルでプラグがかぶって何気筒か不発の状態になります。
そしてホース廻りのトラブルも多くたとえばエアコンホースの合わせ目からはオイルを含んだ液状のガスが
エアコンホースにまとわりつくようにでてきます。またラジエーターホースやオイルホースなども日本製に比べて
耐久性が低く、ラジエーターホースは一部分が丸く膨らんでいないかとか、弾力性はあるかとか、
オイルホースはつなぎ目やホースの下側にオイルが漏れていないかを調べます。
オイルクーラーはグリル部の最も石はねを受けにくいところにあるのでそのあたりのトラブルは比較的
少ないが汚れによる目詰まりに注意。
ヒューズ類はボッシュ製で信頼性は申し分ないがなにせ形状が古く接触不良による焼損などのトラブルを
招きやすいので注意、ヒューズは単品でもディーラーで購入できるので各アンペアの予備を携帯するようにしよう。
ABSは世界で最初にベンツに搭載されたボッシュ製だから信頼性は抜群で本体のユニットの故障は皆無に
近いが、ブレーキローター付近に装着されているABSセンサーの端子がブレーキパッド粉で阻害され
トラブルが発生する事が多いが端子の清掃で簡単に直る。
あとAT関連は別項にて詳述します。
そして筆頭定番トラブルとしてアイドルエアバルブがありますがこの部分はエンジンがアイドル状態で回って
いる時にスロットルボディをバイパスしてエアを送り込む装置ですがこれがなぜかスムーズに動かなくなる
というトラブルが多発します。そして初期型のV8にはコンプレッサーのトラブルというのも定番です。
それとエンジンの振れ、足廻りのオイルレベライザーの不具合も定番のひとつ。
それから124の2.6モデルは3.0モデルよりもさらにミッション関連が弱い傾向がああります。
リアではデフのゴムブッシュも消耗品で通常はデフのセンターに位置していますが劣化してくると
下側にずれてきます。そうなると変速ショックも大きくなりますから交換です。
エアコンについてはかなり当たりはずれの要素が大きく、せいぜいエアコンに負担を掛けずに
温度設定は22度をまもり、
冬でも何日かに一度はエアコンにしてヒーターを効かすようにして、普段から壊れたら交換ではなく
修理してくれる工場を探しておきましょう。
ウエザーストリップは下まわりやエンジン廻りのゴム製品と比べてきわめて丈夫でまず10年はもちますが
普段からゴムワックスの様な物で手入れしておきましょう。
ワイパーゴムもできれば毎年替えましょう、最も劣化が早いゴム製品のひとつです。ワイパーブレードは
それほど高くはありませんが劣化したゴムによってフロントウインドに傷でも入れたらすさまじく高いです。
ウォーターポンプも本体はボッシュ製で信頼性も飛び抜けて高いのですがシール類が弱くエンジンブロック
との接合部のシーリングから漏れ始めます。しかし駆動部はほとんど一生物ですがきちんとした冷却液を
使って潤滑もしないとプーリーのベアリングがやられます。
デストリビューターもかなり信頼性の高い部品で10万qはもちます
パワステポンプも丈夫な方ですがポンプフィルターはあまり確認しませんが
これが詰まると漏れの原因になるのでせめて車検ごとの点検をしてください。
フューエルポンプ自体はわりと丈夫で8〜10万qはもちますがパイプの付け根から
漏ったりします、漏れが発生すると非常に危険ですからガソリンくさく感じたらすぐにチェックか交換です。
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