KEジェトロニックのオーバーホール

先月のある日突然走行中にエンジン停止・・・

すぐに再始動するとエンジンは掛かります、ですがスローが安定せず低速ではまた停まりそうです。

しばらく、だましだまし走行しながら帰路を急いでいましたが、ちょうどラッシュ時のため銀行のキャッシュコーナーの

駐車場にたまらず避難、ラッシュをやりすごして帰宅することにしまして、その日は無事帰宅。

次の日も調子は悪いながらも始動は良好です。これは例のオーバーボルテージプロテクションリレーかと思い

そろそろ寿命が来ても良い時期だったので新品を注文しました。

そしてその日の夕方、再び始動を試みましたが全然掛かりません。

バッテリーが上がろうかというほどセルを回してやっと始動しましたが、一度エンジンを停めると

すぐであっても再始動しません。

もちろん始動はしますから、コンピューター関係は正常と考えました、もちろん点火は正常です。

オーバーボルテージプロテクションリレーが不良でも始動不良になるものかと考え、当クラブ顧問メカニックの稲@Eさんに

メールにてアドバイスを頂き、パーツも到着したので交換。

しかしそれでも状況は全然改善されません。私なりに色々調べ回った結果で

再び稲@Eさんのアドバイスを頂き、検討した結果これは燃圧の低下が原因なのではないかと考え「実際に

フューエルデストリビューターにつながっているフューエルパイプのジョイントナットをゆるめても

勢いよく吹き出してくるはずのガソリンも勢いがありません。

これはフューエルポンプの不良による燃圧低下が原因かということでフューエルポンプを交換しました

もちろんフューエルフィルターのつまりも考えられますので同時に交換しました。

「これについては画像もありますので後ほど別項にて説明しますが」

しかしそれでもエンジンは始動しません。フューエルデストリビューターに繋がっているフューエルパイプのジョイントナットを緩めると

今度はガソリンが勢いよく噴き出してきました。またフューエルデストリビューターからコールドスタートバルブに行っている

パイプのナットを緩めても勢いよくガソリンが噴き出してきます。これで燃圧は正常に戻っていると判断しましたが、

しかし始動しません、点火プラグを抜いて確かめると全然ガソリンで濡れたり湿ったあとがありません。

インジェクターをはずし、エアフローセンサーのプレートを押し下げて見ました「もちろんエアクリーナーは取り外しています」

機械式ですからエアフローセンサーのプレートが下がるとフューエルデストリビューターのコントロールプランジャが押し上げられ

燃圧の力でインジェクターまでガソリンが送られ燃圧により開弁されノズルから噴射されるはずです。

しかし噴射はありません。というよりインジェクターラインに燃圧が掛かりません。フューエルデストリビューターまでは

十分燃圧が掛かっている事を考えるとフューエルデストリビューター内部に問題がありそうです。

「プレッシャーレギュレーターまでの圧もありますし、リターンパイプからの漏れもありませんでした」

フィルターの劣化などでラインの水分が除去されずフューエルデストリビューターの内部が錆やゴミで詰まってしまうという

事も考えられますので、稲さんからアドバイスを頂つつ、原因はそこかと思い、早速分解してみる事にしました。

このフューエルデストリビューターは高蔵寺対は簡単なのですが組み付け精度が非常に高くかなり慎重な作業が必要なのと

原因がはっきり分からず先の見えない修理のため精神的な余裕もなく画像撮影をしながらの修理はしていませんから

画像はありません、また後ほど絵でも描いて図で示そうかと(^^;)

まず本体エアフロー部からフューエルデストリビューター部分を取り外します、そのためには

フューエルパイプをはずします、フューエルデストリビューター本体のジョイントプラグもはずします、

そしてその横のプレッシャーレギュレーターに繋がっているパイプをはずします、

プレッシャーレギュレーターに繋がっているパイプもはずします。「ジョイントプラグをはずさないと工具が当たってはずれません」

コールドスタートバルブに繋がっているパイプをはずします、そして各インジェクターに行っているパイプをはずします。

「事前に各パイプの接続位置をメモしておいて下さい、もともとの位置にしか付かないと思いますが念のため」

インジェクターの方に繋がっている部分もはずしてパイプを取り除いた方が作業性はいいです。

そして差圧レギュレーター「黒い樹脂部分です」に繋がっているコネクターをはずします、」

そしてフューエルデストリビューター本体上部にある3本のマイナスのボルトを抜きます、するとフューエルデストリビューター本体が

はずれます。本体は上下2段に合わさっています、本体裏側に6本のヘックスボルトがありますから、

これを27のトルクスレンチで抜き取ります、本体には必ず合いマーク

を入れておいて下さい、「ヘキサゴンボルトの方は緩める必要はありません」そしてかなりきついですが上下に引っ張ると2つに分かれます。

「このときに内部のパーツが飛び出してくるおそれがあるので自分の下に必ず何か敷いてパーツを無くさないようにしてください」

内部は薄いゴムのダイヤフラム「ゴムシートです」に乗るようにして樹脂のプレート6個、そのプレートを押さえているスプリングが6個

これがアッパーチャンバー部分に収まっています。そしてさきほどの薄いゴムのダイヤフラムの下側に金属のプレートが付いています

そしてロアチャンバー部分にノズルの様な形のもの各1個の合計6個「ノズルではないようですが」

がありそれはヘキサゴンボルトで固定されていますがその上に金属のワッシャーの様なプレートが乗り、

そのプレートの上に小さく強めのスプリングが重なりダイヤフラムの金属プレートを押しています。

この部分がロアチャンバー部分に収まっています。

各アッパーチャンバー部分はコントロールプランジャーの各スリットを通してガソリンが送られてくる丸い穴が通じており

上部に弁の様なモノが付いて直通状態でないパイプ「これがインジェクターパイプに繋がっている」がありその周りにフィルター

であろう金属のネットが付いていて、そのネットの内側に先ほどの丸い穴が繋がっておりここからガソリンが送られ、ネットを通して

アッパーチャンバー内へ出てくる、そしてこの部分にある白い樹脂プレートとスプリングでスリットを通ったときに減少した燃圧を

再加圧してインジェクターへ送り出されるわけだ

このアッパーチャンバーとロアチャンバーの間に圧力差が生じるた時にダイアフラムの働きによりガソリンがロアからアッパーに

移動してインジェクターへ送り出される。

話しが逆になってしまったが、ロアチャンバー部分には各チャンバー同士を横につないでいる丸い穴が通じている

そして最終はプレッシャーレギュレーターに通じている。また本体チャンバー部からコントロールラインというところを通って

各ロアチャンバーの穴を通じてガソリンが送られていく。

フューエルラインから送られてきたガソリンは本体真ん中のチャンバーからそのチャンバーの真ん中にあるコントロールプランジャー

のフィルターネットを通って内部に入りが移動することによりスリットからアッパーチャンバー内へ送られる、そして他のガソリンは

本体チャンバーからコントロールプランジャー横を通り上部からコールドバルブへと向かい、またコントロールプランジャーの

圧力を加減する抵抗となるためにコントロールプランジャー上部の小さな穴からプランジャー内部へ入る

そして余ったガソリンは本体チャンバーを通り反対側の穴からプレッシャーレギュレーターをに送られリターンパイプから

ガソリンタンクへと帰っていく。

とまあ、こういう構造ですが、私の場合内部は綺麗なモノで全然錆も汚れもありませんでした。

内部がかなりさびだらけの車もあるようです、この場合はプレッシャーレギュレーターも同時に清掃すれば復活する可能性もあります

また薄いゴムのダイヤフラムが破れている場合もあり、この場合は圧力が逃げますので交換しますが、部品としては出ていないので

中古パーツを手に入れなければなりません。「稲さん情報です」

私の場合内部が綺麗で薄いゴムのダイヤフラムの破れもありませんでした「ですからコントロールプランジャーは取り外していません」

ですから、そのまま組み立てることにしました、しかしコントロールプランジャーのスリットの周りにはゴムのオーリングが付いています

私の場合6気筒ですから合計6個ですね、これをはずれたりずれたりしないように再び組み合わす為に本体のチャンバー部分に

押し込むのが一苦労です、はずすときあれだけきつかったのはこのオーリングの密着による抵抗ですから・・・

スリットの周りの少しの出っ張りにオーリングは被してあるだけなので触っただけでも簡単にはずれてしまいます、

また無理な力を加えるとオーリングも傷みますし、スプリングやプレートなどの各パーツはただ乗っているだけで

固定していませんからすぐはずれて外に飛び出すか内部で位置がずれてしまいます、

ですからショックを与えないように静に、しかもきついオーリングもずらすことなく組み合わせねばなりません。

それで私はガソリンに溶ける性質のグリスをオーリングとチャンバーに塗りたくりました、こうすることによりオーリングは接着効果で

はずれにくくなりますし、抵抗が無くなってチャンバー内に簡単に押し込むことができます。グリスはガソリンに溶けますからあとに

残ることもありません。こうして半分ぐらい押し込んで隙間からペンライトでオーリングがはずれていないか、各パーツがずれていないかを確認して

残りを押し込んで合いマークの通り合わせます、「合いマークから少しずれてしまった場合は完全に押し込んだ状態で

静にゆっくりと横に動かして合わせますが、押し込みながら横に動かしてはいけません」

そして6本のヘックスボルトを均等に適正なトルクで締め付けて、後は取り外した逆の順序で組み付けますが

フューエルデストリビューター本体とエアフロー部分の合わせ目にもオーリングがありますから

きちんと合うように取り付けて下さい、またその作業中に痛めないように注意して下さい。

またスリットのオーリングもですが、私は今回全然痛みが見られなかったので再使用しましたが、本来かなり高圧になる部分ですので

工業材料を扱っている材料屋さんで同じ様なサイズのオーリングを手に入れて交換する事をお薦めします。

「私の場合は再使用で漏れはありませんでしたけれど」パーツとしては当然でませんから。

またプレート類はダイヤフラムにそのままくっついていますが、はずれている場合もありますし、

また途中ではずれる場合もあります、特に接着しているようでもありませんからそのまま載せて使いますが、

やはり組立途中ではずれたりずれたりするので「くぼみがありますからある程度の固定はできますが」

先ほどのグリスを塗って接着剤代わりにします。また大きい方のスプリングは上下で径が違いますから

間違えず白いプレートにちょうど入るようにして下さい、間違えて径が大きい方をプレートに

合わせるとはみ出してダイヤフラムのゴムを押さえてしまいます。

そして私はトラブルの原因は分からなかったが、しかし、異常もなかった事を確認して、再度組み付け

復旧して、エアフロセンサーを押してみた、手応えもあるし、燃圧も正常、早速エンジン始動、

しかしまだ掛からない。各点火プラグを抜いて見てみるとびっしょり濡れている。おっ・・・

やはりインジェクターから噴射されている、燃料系は正常に戻ったようだ。

しかし・・・今度はこの前まで正常だった点火がない。火花がちらない・・・

また、色々調べてみた、どうやらデストリビューターとローターの劣化のようだ。

さっそく清掃してギャップも磨き再度組み付けてエンジン始動。

ブォー・・・

おぉぉぉぉぉぉぉぉ(^o^)

エンジンが掛かりました。始動時間も正常。スローも安定している、再始動もオッケー、試運転もバッチリ。

結局これだっていう原因は掴めませんでしたが無事修理完了。

 

というようにかなり神経を使う作業になるので解体パーツから程度の良さそうなフューエルデストリビューターを

はずしてきた方が手間も掛からず確実ではありますが(^^;)

それから、ガソリンが流れ出てきたりする部分ですから、くれぐれも火気厳禁、

くわえたばこで作業するおバカさんは

まさか、いないと思いますが、近くでたばこを吸うのも控えて下さいね、

それから、作業前にくれぐれもバッテリーから

端子は、はずして下さいね、念のためプラスもマイナスもね。

ショートでもさせて火花がでると大変だよ。

 

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