メルセデスベンツエンジンについて少々・・・
メルセデスの定番トラブルというと、オーバーヒートですがオーバーヒートすると
シリンダーに刻まれているスタッドボルトのピッチが傷むんですが、
メルセデスではそういうケースが結構多いです。
そうなると通常シリンダー交換という事になります
かしそれ以外にも既存のシリンダーブロックをヘリサートて新しくねじを切り直すこともできます。
メルセデスのエンジンはアルミシリンダーですが89年以前とそれ以降97年以前そしてそれ以降と
3回大きくシリンダーの素材が変わっています。簡単に言うと90年あたりを境に硬めの素材を
使うようになりました。ですからエンジンの総合バランスを考えると同じ素材がいいのはもちろんなので
なるべくなら既存のシリンダーをボーリングして同じ素材のアルミスリーブを打ち込んでオリジナルサイズの
ピストンを組み込むのがベストです。97年以前のエンジンならボアアップを図る等でスリーブを入れなくて
もシリンダーブロックの肉厚には余裕があるからアップサイズのピストンを組むことも可能ですが・・・
しかしそれも軽量化とコストの問題で年々薄くなっています。
最近の500のエンジンなどは超薄くなっていますσ(^◇^;)
そしてアルミスリーブではなくスチールスリーブで耐久性を優先するところもありますが異なる材質で
熱膨張が違うためにそれはお勧めできません。
なによりもメルセデスのシリンダー精度は世界一・・・時代によってはシリンダーとピストンはセット供給しか
しないという時もあったぐらいです。
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