バルブ廻り
エンジンを掛けるとまるで一昔前のアメ車のようなエンジン音
ボーボーいって振動も凄い・・・だけど走り出したらけっこう走ってしまう。
これはバルブステムシールからのオイル下がりでシリンダー内にオイルが多量に入り
プラグにスラッジやカーボンが溜まり、点火しなくなってその気筒が死んでいるから起こります。
直6エンジンはバルブの嵩が大きくバルブガイドやバルブシールに負担が掛かりやすく
したがってバルブステムシールの劣化によりバルブステムシールからオイルがシリンダーに入り込み
燃焼しきれないオイルがスラッジとなってシリンダーヘッドやプラグにたまります。
その結果プラグが点火不良を起こし気筒内の混合気に着火しませんから
その気筒は不発です。通常バルブステムシールは一度に全部は劣化しませんから
1〜2気筒が不発で、だから振動がでたりボーボーいったりしますが
ベンツエンジンの持ち前のトルクで4気筒になってもけっこう走りますσ(^◇^;)
しかし不発の気筒から燃えていない生ガスが出ますからガソリン臭かったり
その生ガスが他の気筒の排気熱で途中で燃えて排気温度警告灯が点灯したりしますし
オイルがかなり燃えていますから、けっこう頻繁にエンジンオイルの補充が必要だったりします
1000q走行で500ccオイルが減るようなら交換です。
もちろん排気ガスにはかなりの白煙がまざっています。
けっこう定番のトラブルです。
これによりピストンやバルブ回りなどにも大量のスラッジやカーボンが付着して
燃費の悪化やパワーの低下、ハンチングやノッキングなどが発生し、生ガスが触媒で燃えることから
触媒も機能を失ってしまいます。
まず最初にプラグをはずしてみましょう。
プラグにスラッジやカーボンがてんこ盛りについていませんかσ(^◇^;)
その場合はまずプラグの掃除をするか新品に交換してみましょう。
そうすればもとのように調子が良くなれば、まずまちがいありません。
バルブステムシールを交換しましょう。
これはバルブリフターかその代用の工具を使えば自分でも
わりと簡単にできます。もちろんシリンダーヘッドは下ろす必要は無く
タペットカバーだけはずせばできますので、もし自分でやってみたい方は
私宛にメールをいただくか掲示板にお書き下さい。
修理工場で交換する場合は直6のM103でバルブステムシールの12個入りセットが6350円
タペットカバーパッキンが3850円で工賃が民間の安いところで20000円前後
です。M102の直4ならば15000円程度で部品代も安くなります。
ただし(190E 2.3−16や2.5−16)などのDOHCエンジンは
16バルブなのでシールが倍必要なのと工賃が高くなるので5000円から10000円アップします。
それと同じようにV8エンジンも部品代のアップと工賃が高くなるので部品代込みで
35000円から40000円ほど掛かります。
ディーラーではその他もついでに言われてそれに追加2〜3万円ぐらいでしょうかσ(^◇^;)
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