アライメント

 

ベンツの操縦安定性やコーナリングフィールは世界でも最高レベルですが

車をローダウンしたりホイールの交換やインチアップをする事で

キングピンオフセットの変化や車高変化によるキャンバー角の

変化で正確なアライメント調整をやり直さない限り元々の

操縦性は完全に失われています。みなさんもアライメント調整

の時にトーインとかトーアウトのような横方向のずれをきにしますが

本当はキングピンオフセットやキャンバー角などといった縦のずれの

方が問題です。そして車屋さんやタイヤ屋さんのなかで

アライメント調整をするのにサイドスリップテスターで調整している

ところをわりと見かけますがこれは間違った調整法で

このサイドスリップテスターというのは本来は総合的なアライメントの

狂いとかを判定するもので、これにより判定された狂いを個別に

各部調整していくべきですが、このサイドスリップテスターで

「車というものは走行するためにはどうしても各タイヤには角度が

付いているからサイドスリップ「横滑り」は起きてしまいます

それよりも総合的にまっすぐ前進しようとする力の方がはるかに

大きいのでまっすぐすすみますが。ですからこのサイドスリップを

最小限に押さえ真っ直ぐ進む方向に近づけつつスムーズに

曲がれるようにアライメント調整をするのですが、このサイドスリップテスターで

全体のアライメント「トーの狂いとか・・・」を判定しながら基準内に納めていく

調整法では全体としてのアライメント調整はできますが個別のアライメントの調整

が取れていないので、実際は各部はトーインとトーアウトなのに全体としてはフラットか

トーアウトという結果で基準内に収まりました・・・という事が起こります。

これはこれでシビアな走行をしないまぁ、一般ドライバーとか

お年寄りや女の人にはハンドリングがよくなったと感じますが

実はほんとは各部がバラバラなのに全体としてプラスマイナスゼロに

無理矢理合わせているだけなので、サーキットを攻めるなどという

シビアな走行は望めませんし、各タイヤもやはり偏摩耗は残ります。

サイドスリップテスターで判定したら

やはりアライメントテスターで個別に調整しなければなりません。

しかし国産にはあまり優秀なアライメントテスターがなく非常に高価な外国製を

使う必要性があるのでこういう事態になるのでしょうか・・・「1千万以上しますからσ(^◇^;)」

ですから必ずアライメントテスターを持っているお店で調整しましょう。

料金はお店によってまちまちですが判定量が5000円から20000円ぐらいで

調整料は1項目1000円から3000円ぐらいです。ですからトーとキャンバーを全輪とると

2×4で3000円なら24000円ということです。お勧めはディーラーです。

アライメントテスターを持っているところも多くしかも調整が正確でしかも設備の償却を

あまり考えないから比較的安い。ディーラーは別にヤナセでなくてもトヨタとか日産などの

国産メーカーでもちろんやってくれます。ベンツだからといってなにも国産と変わりませんし

特別に調整箇所が多い訳でもありませんから。

まず、ホイールですがみなさんはオフセットを正確に合わせていますか・・・

フロントのホイールアライメントというものは車が直進の静止した状態で定義されますが

ホイール及びステアリング操作時のホイール偏向中心軸「キングピン軸」に

付けられたキャンバー、キャスター、キングピンアングル「ステアリングアクシス」

トーの各要素とコーナリング時における左右ホイールの切れ角であるところの

ターニングラジアスという要素があります。

まずキャンバーですが車を前から見るとホイールを傾けて取り付けています

このホイール中心線と鉛直線のなす角がキャンバーです。

上部がボディ外側に開いているのがポジティブキャンバー

逆に下部が外側に開いているものがネガティブキャンバーといいます。

車をローダウンさせるとこのキャンバーが変化してどちらかというと

ネガティブキャンバーになるのは分かりますね。とくにウイッシュボーン式の

場合は顕著です。このキャンバーの役目は

まずステアリングの操作力を軽くします、

ポジティブキャンバーを付ける事によってタイヤ接地中心をキングピン延長線上の

路面交点に近づけることができます、この2点を結ぶ距離を

キングピンオフセットと言います。タイヤはこのキングピン軸を中心にして

このスクラブを半径として転がりますからキングピンオフセットが大きいと

タイヤの転がり抵抗によってキングピン軸廻りに大きな回転モーメントが

発生しますから、そこでポジティブキャンバーを付けてキングピンオフセットを

なるべく小さく取ることにより「最近では0になっています」ステアリング操作力を軽減しています。

しかしこのキングピンオフセットはホイールのオフセットが変わってくると

キングピンオフセットも横に移動してきますからキングピンオフセットが大きくなってきます。

このキングピンオフセットが変わるともちろんキャンバー角も変化します。

したがってステアリングの応答性や重くなりふらつきなどで操縦安定性が悪くなってきます。

これを修正するには正確にホイールオフセットを合わせる事ですが、

ローダウンによる車高の変化でも先ほど言いましたようにキャンバーが変わってきますから

このキャンバーが変わると言うことはキングピンオフセットも大きくなってくると言うことです。

ですからローダウンによってキャンバーが変化してキングピンオフセットが

大きくなった分、今度は逆にホイールのオフセットを変えて「小さくして」

キングピンオフセットを0に戻すように調整しなければなりません。

それ以外にもキャンバー角を付けることにより軸に掛かる

重量荷重を逃がし軽減するという役目もあります。

 

つづく

 

 

 

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